ip ruleコマンドメモ
はじめに あまり使わないが、たまに使うとき忘れるのでメモ。 ip rule チートシート 概要 ip rule コマンドは、Linux のポリシーベースルーティング (PBR) を管理するためのツール。 ポリシーベースルーティングとは ポリシールーティング(Policy-Based Routing, PBR)は、 通常のルーティングテーブル(main)とは異なるルールを適用し、 パケットの送信先や経路を柔軟に制御する仕組み。 通常のルーティング(デスティネーションベースのルーティング)は 「宛先 IP アドレス」に基づいてルートを決定するが、ポリシールーティングでは 送信元 IP や特定のプロトコル、インターフェース、ポートなどに基づいて異なるルートを適用可能。 基本的な仕組み IPパケットを送信したいと思う PBRで、利用するルーティングテーブル決定 利用するルーティングテーブルにルーティング情報があれば利用。なければPBRの走査を再開。 なお、数字が小さいほうが優先度が高いことに注意。 感想 いままで考えることもなくip routeの出力を見ていた。 しかし、ip routeで出力されるのはmainテーブルで、そのmainテーブルがip ruleで利用されるように設定されていたから、 ip routeで確認するので良かったのだった。 なお、manにある通り、0, 32766, 32767の3つのruleは最初から設定されている。 ルールの表示 現在のルーティングルールを表示する。オプションはないし、ルーティングテーブルのようにテーブルはない。 ip rule show 出力例 0: from all lookup local 32766: from all lookup main 32767: from all lookup default 10000: to 100.64.0.0/10 lookup 100 気づくこと まずlocalテーブルが確認され、その後にmainテーブルが確認される。 mainテーブルは普段見るとおりだが、localテーブルには何が入っているのだろうか。 Dockerのubuntu:jammyで確認してみる。 ...